2018年初春、法務省矯正局と各刑事施設の全面的な協力により、東京工芸大学芸術学部写真学科で学ぶ6名の学生が刑務所・拘置所を訪れ、写真撮影を通して受刑者の日常に触れ、それぞれの感性で表現しました。これらの写真はCrimeInfoの活動で使用されるとともに、千代田区立日比谷図書文化館での「刑務所の『いま』を知る写真展」を皮切りとして様々な大学やイベントで展示されています。
刑務所・拘置所の施設
外観
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#黒羽刑務所_旧監視塔_松村誠也】黒羽刑務所は、1971年に当時の小菅刑務所と宇都宮刑務所を統廃合し栃木県大田原市に落成した。犯罪傾向の進んでいない男性受刑者を収容していたが、受刑者数の減少や施設の老朽化等を理由として2022年3月末に閉庁した。建設当時は、その設備や規模から「東洋一の刑務所」といわれたテレフォン・ポール方式の代表的施設である。写真は、その51年の歴史を思わせる旧監視塔である。
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#府中刑務所_外観_鬼頭佑輔】東京都府中市にある府中刑務所は、その敷地面積はおよそ26万2000㎡(東京ドーム6個分)、収容定員は約2,840人と国内最大規模の刑務所といわれる。その歴史は古く、江戸時代の寛政2年(1790年)に老中松平定信が現在の墨田川河口付近に設置した「石川島人足寄場」に遡る。これは、日本の近代自由刑のルーツともいわれる。 明治28年(1885年)に巣鴨に移転し、巣鴨監獄・巣鴨刑務所の時代を経て、関東大震災による被害の後1935年6月に現在の府中刑務所となった。主にB指標(犯罪傾向が進んでいると判定された)男性受刑者、外国人受刑者を収容する。1995年には国際対策室が設置され、F指標(日本語を解さない)受刑者の言語への対応、在日領事館の対応などをしている。
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#栃木刑務所_外観_松村誠也】栃木刑務所は、2021年1月1日現在、全国に11箇所ある女子収容施設(刑務所・刑務支所・女性収容棟)の一つで、収容定員は648名と、女子刑務所では日本最大の規模を有する。栃木刑務所では、女子の外国人受刑者も収容される。 女子受刑者の属性指標はWで表される。女子刑務所は、犯罪傾向の進度による分類(犯罪傾向が進んでいない(A)/進んでいない(B)や、短期刑・長期刑といった違いに関係なく、1つの施設にさまざまな受刑者が収容される。 写真では、男子刑務所と同様に鉄格子がかけられた窓が立ち並んでいる。しかし、よく見るとカーテンがかけられている点が、男子刑務所と異なる女子刑務所の特色である。カーテンは、首を吊る紐の代わりになることも考えられ、保安警備上の理由で男子刑務所にはカーテンがない。女子刑務所は、男子刑務所と比べ受刑者の情緒の安定を重視し、居住環境に一定の配慮をしていると思われる。
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#東京拘置所_旧監視塔_佐藤海帆】東京拘置所の旧庁舎(1929年完成)は「白鳥が羽を広げたような」形をしている。時計が目のように見える。鳥のトサカのようにも見える部分は監視塔となっていた。ここから後ろに放射状に伸びた居室棟群が一望できた。
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#東京拘置所_門_佐藤海帆】東京拘置所に現存する、明治時代の東京集置監の門であり「開かずの門」と言われる。東京集置監は1903年に小菅監獄、1911年に小菅刑務所と名前を変えたが、1922年の関東大震災で全壊、この門だけが残った。
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#黒羽刑務所_壁_松村誠也】黒羽刑務所の外壁。重松一義によれば、刑務所建築の推移として、黒塀監獄時代(黒い屋根瓦葺きの黒板塀が囲う木造建築)、赤煉瓦監獄時代(千葉刑務所を含む五大監獄など赤煉瓦を素材とした建築)、コンクリート監獄時代(大正時代以降に増えたコンクリートを利用した建築)の3つが挙げられるという。関東大震災によって多くの刑務所が被害を受けたことを契機に、黒羽刑務所も含めコンクリートの刑務所建築が増えた。 コンクリートの外壁が刑務所という場所の冷たい印象を周囲に与えているかもしれない。
運動場
刑務所には、運動場が設けられている。受刑者には原則として平日は毎日、屋外運動の時間が認められている他、教育・娯楽活動としての運動会やソフトボール大会などもこの運動場で行われる。
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#府中刑務所_運動場_鬼頭佑輔】府中刑務所の運動場の様子。刑務官が整列した受刑者に敬礼している。受刑者には原則として平日は毎日屋外運動の時間が認められている他、教育・娯楽活動としての運動会やソフトボール大会などもこの運動場で行われる。また、新しく入った受刑者は、まず、整列の仕方や「気をつけ」の姿勢(両かかとをつけ、つま先を等分に約60度に開き、両膝背筋を伸ばして、腕は体側に付け脇を締め、真直ぐ前方を注視する)など、集団行動の訓練をここで受ける。刑務所内での動作は、この新入訓練で身につけた動作が基本となる。
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#府中刑務所_運動場のトイレ_鬼頭佑輔】府中刑務所の運動場の様子。
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#東日本成人矯正医療センター
_運動場_横山渚】この写真では、周囲が高い壁や建物に囲まれているせいか、日陰の多い運動場の中で、陽のあたる場所に受刑者が集まっている様子が窺える。
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#東京拘置所_屋上運動場_生原かれん】東京拘置所には刑事施設に独特と思われる、高い外塀がない。このような都市型施設では、運動場は屋上に設置することとなる。雨天でも運動ができるよう、また、逃走防止用に屋根を作ることになる。
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#東京拘置所_屋上運動場1_生原かれん】少しでも屋外の気分を感じられるよう、鉢植えや花が置かれている。
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#東日本成人矯正医療センター_中庭_横山渚】多くの都市型の刑事施設では、ビル型の建物であることが多いが、閉塞感を与えないために明かり取りの中庭を設けることが多くなっている。写真はその中庭の様子。
廊下・中庭
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#府中刑務所_廊下_横山渚】最大規模を誇る府中刑務所の廊下は長い。居室から、刑務作業を行う工場へ、あるいは入浴のための風呂場へ、受刑者は多くの場合、所属する工場(作業の場所)単位で廊下を移動することになる。その際、受刑者は整列のうえ行進して移動する(府中刑務所の場合、「進め」の号令で左足から踏み出し、手は指先と肘を伸ばして、おおむね前方60度、後方30度程度に自然に振り、歩幅は約60センチメートル、1分間に約120歩の速さを基準として行進する)。近年では受刑者の高齢化のために整列することすら難しい場合が増えてきているという。刑務作業中の廊下は人の動きもなく非常に静かである。
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#府中刑務所_廊下_鬼頭佑輔】居室(単独室)の扉にある取っ手を受刑者が触ることはない。また、取っ手は外側にのみあり、内側にはない。扉に見える縦に細長く見える窓は監視窓である。その横に見える、小さな窓から食事を入れる。
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#千葉刑務所_廊下_佐藤海帆】千葉刑務所の廊下。鉄格子の影が伸びているのがみえる。刑務作業時間外では、人の動きもない静かな場所である。居室から、刑務作業を行う工場へ、あるいは入浴のための風呂場へ、受刑者は多くの場合、所属する工場(作業の場所)単位で隊列をつくり、廊下を行進して移動することになる。
居室
刑務所には共同室と単独室がある。受刑者は、刑務作業時間(多くの場合平日の日中)以外の多くの時間をこの居室で過ごす。
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#府中刑務所_居室_鬼頭佑輔】共同室の定員は6名であることが多いが、過剰収容時期にはベッドを入れるなどして8人が収容されていた時代もある。写真中央に見えるのはトイレで、右に見えるのは手洗い場とテレビ。トイレの壁には窓があり、常に中が見えるようになっている。さまざまな反則行為を防止するためではあるがプライバシーがない共同生活は、人間関係上のストレスも多いという。居室で過ごす時間では、テレビ視聴や囲碁・将棋などをする受刑者もいる。
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#黒羽刑務所_居室_松村誠也】写真は、黒羽刑務所の共同室の様子。写真左側に見えるトイレの扉には窓があり、常に中が見えるようになっている。
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#栃木刑務所_居室_木村戒】女子刑務所の居室(共同室)は、一見すると合宿所の一室のようにも見える。窓の外に鉄格子は見えるが、カーテンがあることで穏やかな雰囲気も感じ取れる。カーテンは、首を吊る紐の代わりになることも考えられ、保安警備上の理由で男子刑務所にはカーテンがない。女子刑務所は、男子刑務所と比べ受刑者の情緒の安定を重視し、居住環境に一定の配慮をしていると思われる。 その他に男子刑務所との違いは、トイレと洗面所が共同室の外に設置されており、共同室には鍵がかけられていない(半開放型の居室)。7〜8の共同室からなる寮に鍵がかけられ、トイレや洗面所、洗濯機などが寮の中で共同利用されている。
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#府中刑務所_居室1_鬼頭佑輔】単独室は、およそ3畳ほどの広さ。人間関係上のストレスがないため受刑者には好まれる。しかし、その分孤独だともいえるかもしれない。手前にはきれいにたたまれた寝具がみえる。居室内の整頓の要領は細かく決められている。
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#東日本成人矯正医療センター_居室_鬼頭佑輔】写真は、医療専門施設(東日本成人矯正医療センター)の単独室である。医療器具などを入れるために少し広さがあり、また新しい施設でもあるためきれいな部屋であることが見てとれる。
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#東日本成人矯正医療センター_居室_横山渚】矯正医療センターといえども刑事施設・刑務所であることには変わりはないため、窓には逃走防止用の鉄格子が嵌められていることがわかる。
面会・教誨
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#府中刑務所_面会室_鬼頭佑輔】受刑者には、親族の他、本人の改善更生に役立つと認められた人など、外部の人との面会が認められている。1回あたり30分程度。例外はあるが、面会には刑務官が立ち会うことが多く、受刑者と面会人は分厚いアクリル板越しに面会することとなる。欧米では抱き合うなどの身体的な接触が可能な刑務所もあり、日本の面会の状況とは異なる。 面会机の上に見える紙には、差し入れ可能な物品のリストが置かれていることがあり、面会者は面会後に施設内の売店から受刑者に物品を差し入れすることもできる。
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#栃木刑務所_教誨室_松村誠也】刑務所では、受刑者の申し出により、宗教上の教誨(きょうかい)を受けることができ、写真はその教誨室である。教誨とは、教えさとすことを一般的に意味する。刑務所においては、受刑者に対して徳性の育成や精神的救済を目的として行われる活動である。
刑務作業
懲役受刑者には、作業が義務付けられている。この刑務作業には、物品を製作する生産作業、社会貢献作業、洗濯や炊事といった刑事施設内の自営作業、社会復帰後の職業に必要な知識や技能を習得する様々な職業訓練がある。受刑者の希望も適宜参酌しつつ適性に応じて作業は指定される。
工場
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#黒羽刑務所_木工工場_松村誠也】写真は木工工場の様子。大きな工場には、電動ノコギリや大型の機械が並び、受刑者が刑務作業に用いている。
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#黒羽刑務所_木工工場1_木村戒】写真は木工工場の様子。こうした刑務作業には指導する専門の技官がいる。写真では専門技官が受刑者に指導を行っている様子が窺える。
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#黒羽刑務所_木工工場2_木村戒】写真は木工工場の様子。塗装作業で用いる塗料には、人体に有害な物質も含まれているため、その保管にはことのほか気を使う。
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#千葉刑務所_木工工場_生原かれん】千葉刑務所は、主にA指標(犯罪傾向が進んでいないと判定された)長期刑の男性受刑者を収容しており、そのほとんどは生命犯である。
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#栃木刑務所_洋裁工場_木村戒】写真は、洋裁工場の様子で、女子刑務所では洋裁工場が大きな割合を占める。職員が一人、担当台と呼ばれる場所に立ち、作業の様子を監督している。洋裁作業は刑務作業のうち、物品を製作する生産作業の一種である。
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#府中刑務所_洋裁工場_横山渚】洋裁作業は刑務作業のうち、物品を製作する生産作業の一種で、府中刑務所には専門の洋裁工場がある。直線縫いに限らず各種ロックミシンや立体的な袖ぐりの取り付けを行う3本針のミシンを使うまでに技能を向上させる受刑者もいる。写真は、業務用の大きなミシンを操作し、ファスナーを縫う受刑者の器用そうな手先がみえる。
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#千葉刑務所_洋裁工場_生原かれん】写真は、生産作業である革工、洋裁、木工の作業風景である。
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#黒羽刑務所_洗濯工場_松村誠】写真は、洗濯工場の乾燥機の前に立つ受刑者。受刑者には、下着、部屋着、作業着等の衣類や寝具などが与えられる。一般の受刑者はそれらの洗濯を行うことはなく、洗濯物の種類ごとに曜日を決めて回収し、一括して洗濯を行う。この洗濯も自営作業 である。
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#黒羽刑務所_洗濯工場_ミシン_木村戒】写真の洗濯工場では、洗濯のほかにミシンやアイロンなど、衣服の修繕や裁縫を担当する受刑者がいる。ここには全工場の受刑者の衣服の修繕や裁縫の作業が集まる。
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#黒羽刑務所_洗濯工場1_木村戒】写真は、黒羽刑務所の洗濯工場。
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#千葉刑務所_洗濯工場_生原かれん】写真は洗濯工場で大型のドラム式洗濯機を扱う受刑者の様子。
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#東京拘置所_布団綿打ち_生原かれん】刑事施設は「自給自足」の施設である。被収容者に貸与される衣類の補修や布団の綿打ちも行われ、これらは「補綴(ほてつ)工場」の仕事。他にも施設の軽度な補修や電気工事などは「営繕工場」が担当し、所内の清掃は「内掃工場」が行う。そして、食事の調理は「炊場工場」が担当する。これら全てが自営作業である。
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#千葉刑務所_革工工場_靴_生原かれん】写真は、生産作業である革工、洋裁、木工の作業風景である。長期受刑者が多いことから、作業製品には熟練の技術を要するものも多く、写真のような洋裁や木工、革工などさまざまな作業が行われている。なかでも、紳士靴製作や御神輿が有名である。古くなった桐たんすや御神輿の修理も受けており、貴重な伝統技術がここで受け継がれている。
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#千葉刑務所_カレンダー_生原かれん】刑務所内の時間の流れ方は特殊だといわれる。起床の時間、食事の時間、作業の時間、就寝の時間などあらゆる物事の時間が決まっており、「待つ」時間が長い。写真は、カレンダーに書き込まれた「誕生会」の文字がある。受刑者はその日を待ちながら、1日1日を過ごしているのだろうか。
図書工場
刑務所では、健全な余暇時間を過ごすために読書を勧めており、所内には図書室(図書工場)が設置されている。受刑者が、刑務所内で読むことができる本には、受刑者が購入や差し入れ等によって入手する自弁の書籍(私本)と、刑事施設が官費で備え付ける備付書籍(官本)があり、そのどちらも図書工場で管理している。 この図書工場は自営作業として運営されており、図書の管理や、受刑者の居室への書籍の配達(配本)などをする。
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#千葉刑務所_図書工場_生原かれん】写真には、使い古された洋書がみえるが、外国語書籍を備え付けるのは非常に苦労が伴うという。 令和2年度の
釈放時アンケートでは、回答者のおよそ半数が官本について「種類が不足していた」「古い本が多かった」と答えている。
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#東日本成人矯正医療センター_図書工場2_鬼頭佑輔】写真のような開架式(受刑者が来て本を選び取っていく方法)の図書工場は珍しく、多くの刑務所の図書工場では、受刑者は書籍リストを見て、欲しい本を伝えて配本してもらうことが多い。
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#東日本成人矯正医療センター_図書工場_鬼頭佑輔】この図書工場は自営作業として運営されており、図書の管理や、受刑者の居室への書籍の配達(配本)などをする。
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【#東京拘置所_図書工場_生原かれん】刑事施設における図書の閲覧に関しては、受刑者の知る権利と施設の規律秩序維持との関係で難しい問題を引き起こすことがある。たとえば、①反社会的集団の抗争をつぶさに描写したり、薬物や酒の製造過程を紹介した書籍や雑誌は所内の被収容者の分布によっては問題を引き起こす可能性がある、②犯罪の手法や被害者となりうる対象を露骨に描写した書籍や雑誌は、受刑者によっては更生に支障を生ずる可能性がある、といった理由から、そのような書籍や雑誌を読むことが制限される場合がある。
職業訓練
職業訓練には、ビジネススキル科、溶接科、フォークリフト運転科、情報処理技術科等のほか、近年では、介護コース、建築・土木コース、農業コース、建築CAD科、Webスキル科など合計53種目がある(受けられる種目は施設により異なる)。令和2年度には、1万1,288人が職業訓練を修了し、資格又は免許を取得した者は総数で6,216人であった(令和3年版『犯罪白書』より)。
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#栃木刑務所_職業訓練美容科_松村誠也】栃木刑務所では、美容師の国家資格を得られる職業訓練が行われている。2年間の職業訓練を受けることが認められた女子受刑者が全国から選抜されて集められる。資格取得後は、施設内の理容室で一般客に対してその仕事ができる。毎年実施されている職業訓練の成果を競う技能競技大会において、女子の美容がその分科会として最初に実施されたのも栃木刑務所である。なお、2008年からはエステティシャンの資格が得られる職業訓練も開始している。
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#府中刑務所_職業訓練自動車整備科1_横山渚】写真は自動車整備(士)の職業訓練の様子であり、ここでは車検を取得することも可能である。
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#府中刑務所_職業訓練自動車整備科_横山渚】写真は自動車整備(士)の職業訓練の様子であり、ここでは車検を取得することも可能である。
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#府中刑務所_職業訓練自動車板金塗装科_横山渚】建築板金技能士などの資格が取得できる職業訓練で使われる板金塗装のための塗料。塗料には、人体に有害な物質も含まれているため、その保管にはことのほか気を使う。 作業の中身の指導は専門の技能を持つ作業技官が行う。
医療
受刑者の高齢化は年々進んでおり、それに伴って医療的措置を必要とする受刑者の数も増えている。刑事施設において、受刑者が病気に罹患した場合は所内の医師が診察するが、治療が困難な場合、近隣の病院で治療を受けたり、入院する場合もある。また、専門の医療刑務所に移送される場合もある。
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#東日本成人矯正医療センター_医療機器_鬼頭佑輔】東日本矯正医療センターは八王子医療刑務所が昭島市に移転してできた施設であり、矯正医療の最後の砦である。
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#東日本成人矯正医療センター_人工透析1_鬼頭佑輔】東日本矯正医療センターをはじめとする医療施設では、人工透析を行うことができる。腎臓に障害を持つ受刑者は多く、かなりの頻度で満床となっている。
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#東日本成人矯正医療センター_人工透析_横山渚】写真は一見すると病院のようにもみえるが、刑務官の制服を着た職員が歩いている様子から、通常の病院ではないとわかるだろう。
写真について
2018年初春、法務省矯正局と各刑事施設の全面的な協力により、東京工芸大学芸術学部写真学科で学ぶ6名の学生が刑務所・拘置所を訪れ、写真撮影を通して受刑者の日常に触れ、それぞれの感性で表現しました。
写真はこのウェブサイトのほか、「刑務所の『いま』を知る写真展」での展示等、CrimeInfoの活動で使用されます。
写真をご覧いただき、日本の刑務所の「いま」を知るきっかけになることを期待しています。
撮影者:鬼頭佑輔、木村戒、佐藤海帆、生原かれん、松村誠也、横山渚(五十音順)
撮影:2018年
撮影者コメント
写真展開催実績
刑務所アート展
共催
<2024年>
3月22日~30日 「刑務所アート展 vol.2」(主催: Prison Arts Connections)
刑務所の「いま」を知る写真展
主催・共催
<2018年>
4月1日~7日 千代田区立日比谷図書文化館にて
「刑務所の『いま』を知る写真展」を初開催 [来場者の感想]
10月23日~11月2日 弁護士会館にて 日本弁護士連合会と共催
12月14日~21日 一橋大学附属図書館展示室にて(協賛:一橋大学附属図書館)
<2019年>
1月9日~19日 龍谷大学(深草キャンパス 至心館2F パドマ)にて
(共催:龍谷大学 犯罪学研究センター)
協力・協賛
<2018年>
11月26日~12月5日 東京工芸大学 公開企画に協力
<2019年>
9月3日~24日 オーストラリア国立大学 [PDF 37ページ目]
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千代田区立日比谷図書文化館
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弁護士会館1階ロビー
2018年10月23日「死刑廃止の実現を考える日」で共催
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東京工芸大学
メディア掲載
千葉日報 2018年4月1日朝刊「学生が撮った刑務所 千葉など6施設、都内で写真展」
産経新聞 2018年4月3日朝刊 「学生が撮った「塀の中」 日比谷図書館で写真展」
サンデー毎日 2018年4月29日号 「市民が初めて刑事施設内を撮影「刑務所の『いま』を知る写真展」
週刊金曜日 2018年8月3日号 「写真学科の学生が撮影 刑務所の「いま」を知る」
弁護士ドットコム 2018年10月20日 10:11配信 「大学生がカメラにおさめた刑務所の「いま」 弁護士会館で写真展開催」
朝日新聞 2018年10月20日夕刊 「「塀の中」、学生が切り取る 写真44点、23日から展示 霞が関の弁護士会館」
産経新聞 2018年10月29日 07:05配信 「学生が写した「塀の中」 職業訓練、運動場に便器…弁護士会館で写真展 東京」
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