平成25年11月29日(金)法務大臣閣議後記者会見の概要

死刑制度に関する質疑について

【記者】
今年,死刑確定者が高齢や病気などの理由で3名亡くなりました。執行までの時間が長くなり,長期収容される死刑確定者が増えていることなどが背景にあると思われますが,刑を受刑することなく死亡することになりますので,特に事件の被害者の方には不平等に感じる方もいると思います。この現状について,大臣のお考えがありましたらお聞かせください。
【大臣】
どういう基準で死刑の執行を決めていくかということは,従来から答弁を差し控えてまいりました。ですから,その点についてはそのようにお答えをするしかないのですが,やはり一つ一つ丁寧に判断するといいますか,死刑確定者もいろいろな実態や背景がございます。法は6か月以内に執行せよとなっており,その6か月の日数に算入しないものもいくつか認められているのですけれども,その法の精神にかなうように一つ一つ丁寧に判断をしていくということではないかと思っております。