平成30年7月27日(金)法務大臣閣議後記者会見の概要

死刑制度に関する質疑について

【記者】
昨日の執行に関連してなのですが,死刑制度について改めて大臣が考えられる制度の意義と,死刑廃止についての考えをお聞かせください。

【大臣】
死刑制度の存廃に関する御質問ですが,死刑は我が国の刑事司法制度の根幹に関わる重要な問題でして,国民世論に十分配慮しつつ,社会における正義の実現と種々の観点から,慎重に検討すべきものと考えています。国民の世論の多数が,極めて悪質,凶悪な犯罪については死刑もやむを得ないと認識しており,多数の者に対する殺人や強盗殺人等の凶悪犯罪がいまだ後を絶たないという状況等に鑑みると,その罪質が著しく重大な凶悪犯罪を犯した者に対しては,死刑を科することもやむを得ないと考えており,直ちに死刑制度を見直すことにはならないと考えているところです。