令和2年12月11日(金)法務大臣閣議後記者会見の概要

再審審理期間に関する質疑について(袴田巌氏)

【記者】
袴田死刑囚は,再審を求めて最高裁判所の決定を2年以上前から待っていますが,現在何も動きがありません。一般的な話として,最高裁判所の判断が遅いと思われますか。こんな状況が起きないように,例えば決定まで1年以内,あるいは2年以内など,締切りを定めることが可能ではないでしょうか。

【大臣】
個別事件についてのコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが,一般論として申し上げれば,再審請求審に要する期間については,具体的事件における個別の事情に応じて裁判所がどのような審理を行うかによることでありまして,その期間が長すぎるかどうかということを一概に申し上げるということはなかなか難しい,困難なことであると思っております。
御指摘のような法改正をすることにつきましては,慎重な検討を要するものと考えております。