令和2年12月8日(火)法務大臣閣議後記者会見の概要

死刑に関する質疑について

【記者】
最後の死刑執行から1年になるのを前に,3点お伺いします。1点目が死刑確定から執行までの平均年数,2点目が現在の確定死刑囚の人数と再審請求している死刑囚の人数,3点目が再審請求中の死刑囚への執行についての大臣のお考え,以上について御回答ください。

【大臣】
1点目の執行までの平均年数についてでありますが,平成22年から令和元年までの10年間において死刑を執行された者について,判決確定から執行されるまでの平均期間は,約7年4月であります。
2点目の確定死刑囚の人数及びそのうち再審請求中の人数についてでありますが,昨日現在で法務省において把握している死刑判決確定者は111名でありまして,再審請求中の者は78名であります。
3点目の再審請求中の死刑囚への執行についてでありますが,一般論として申し上げれば,再審請求は,刑事訴訟法上,それ自体で,法務大臣が死刑の執行停止を命ずる事由には当たらないとされております。
そして,死刑確定者が再審請求中であったとしても,当然棄却されることを予想せざるを得ないような場合もありまして,そのような場合は,死刑の執行を命ずることもやむを得ないと考えております。