平成27年12月25日(金)法務大臣閣議後記者会見の概要

死刑執行に関する質疑について

【記者】
死刑執行について改めてお伺いします。
大臣は就任以来,「裁判所の判断を尊重しつつ,法の定めるところに従って,慎重かつ厳正に対応すべきだ」というお考えを述べられてきました。
先日,大臣としては就任から2か月余りの段階で初めて執行がありましたが,今回の執行についてはどのような姿勢で臨まれたのでしょうか。また,実際に今回の事案に臨んだことを踏まえ,改めて死刑執行についてのお考えを教えてください。
【大臣】
死刑は,人の生命を絶つ極めて重大な刑罰ですので,その執行に際しては,慎重な態度で臨む必要があるものと考えています。同時に,法治国家においては,確定した裁判の執行が厳正に行われなければなりません。
死刑の判決は,極めて凶悪かつ重大な罪を犯した者に対し,裁判所が慎重な審理を尽くした上で言い渡すものですので,私としては,裁判所の判断を尊重しつつ,法の定めるところに従って,慎重かつ厳正に対処すべきものと考えています。
12月18日の執行も,このような観点に立ち,慎重な検討を経た上で死刑の執行命令を発したものです。
(以上)