留置施設における感染状況●2021.10.4更新●

2020年4月に警視庁渋谷警察署留置施設において被留置者1名の感染が確認されて以降、全国の留置施設において感染者が確認されている。

感染確認日または発表日留置施設感染の状況
2020年
4月18日 警視庁
渋谷署
被留置者から7人目の感染者が確認された。同署の留置場を閉鎖し、容疑者ら全員を原宿署に移送。(朝日新聞20.4.19朝刊)
6月9日 山梨県警 山梨県内の警察署に留置されていた10歳代の少年の感染が判明。(読売新聞20.6.10 12:21報道)
7月6日 広島県警
広島東署
被留置者1名の感染が判明。(朝日新聞20.7.7 16:47報道)
7月15日 愛知県警岡崎署 被留置者男性1名の感染が判明、勾留が執行停止され、医療機関に入院。その後、7月24日までに、護送車両に同乗した署員とその家族1名、捜査に関わった署員1名、同僚の刑事課員1名、留置場で同室だった被収容者1名、別室の被収容者1名の計8名に感染が拡大。男性は留置場内でマスクをしていなかったという(朝日新聞20.8.3朝刊)
7月23日 大阪府警東淀川署 留置中の10代少年の感染を確認。(朝日新聞20.7.23 19:31報道)
7月24日 愛知県警 愛知県警の留置施設に入っていた20代女性の感染を確認。(朝日新聞20.7.24 19:39報道)
7月26日 沖縄県警 嘉手納基地所属の米兵を道路交通法違反で逮捕したが、留置前の検温で発熱していることがわかったため、証拠品を押収して即日釈放。その後、この米兵のコロナ感染が判明。(朝日新聞20.8.1夕)
8月6日 警視庁
町田署
王子署
留置場に収容した20代男性1名ずつの感染が判明。(福井新聞20.8.7 8:35報道)
8月14日 大阪府警
平野署
被留置者1名の感染を確認。逮捕後の検温で発熱が確認されて医療機関で受診し、新型コロナの可能性は低いと診断されたが、症状が続いたため、数日後の再受診でPCR検査を受け陽性となる。この被留置者と接触のあった平野署員の1名に発熱があるという(その後の報道は未確認)。(ABCニュース20.8.15 21:35報道)
8月17日 沖縄県警那覇署 被留置者1名の感染を発表(沖縄タイムス20.8.18 7:56報道)。
8月22日 千葉県警佐倉署 逮捕した容疑者1名の感染を確認。千葉県警で被収容者の感染が確認されたのは2例目。(千葉日報20.8.23 19:26報道)
10月3日 茨城県警つくば署 結城署に9月25日に逮捕され、つくば署に勾留されていた30代女性の感染を確認。10月1日から2日に感染が発表された結城署の警察官3人と接触があったという。(毎日新聞20.10.4地方版) 茨城県警ホームページによると、結城署では、9月30日、10月1日、6日、7日に署員の感染が確認されている。
10月14日 警視庁
留置管理1課原宿分室
10代少年の感染を確認。警視庁の留置場収容者の感染は13人目。(東京新聞20.10.15 18:55報道)
10月26日
10月28日
愛知県警北署 30代男性の感染を確認。(CHUKYO TV NEWS 20.10.26 18:30報道)
その2日後、40代男性の感染を確認。先に感染が確認された30代男性とは接触はなかったという。(中日新聞20.10.28 21:04報道)
12月7日 茨城県警石岡署 石岡署に留置されている東京都在住の男性1名の感染を発表。知人の感染を留置前に知り、検査を申し出たという(東京新聞20.12.7 20:24報道)
12月11日
12月16日
12月16日
警視庁
新宿署
留置場に収容していた17名の感染を発表。3日~10日にかけてのPCR検査で陽性が確認されたという。2名を釈放し、保健所に対応を引き継ぐ。(日本経済新聞20.12.11 13:23更新)
同月16日、被留置者の新たな感染を発表。合計22名の感染となる。留置管理業務などにあたっていた署員6名の感染も確認された。(朝日新聞20.12.16 17:55報道)
同月18日、新宿署職員で8人目の感染を確認。(東京新聞20.12.18 19:07報道)
12月11日 兵庫県警葺合署 留置場に収容されていた少年の感染を確認。保健所から濃厚接触者の可能性があるとの連絡があったため、PCR検査を行って陽性が判明、数時間後に釈放したという。(神戸新聞20.12.14 20:46報道)
2021年
1月6日 山口県警下関署 5日に県外で身柄を確保し下関署に移送した20代男性容疑者の陽性が6日確認された。関東圏への行動歴があったことから感染を疑い検査を行ったという。(日テレNEWS24 20.1.6 19:47報道)
1月7日 埼玉県警川越署 川越署で逮捕した20代男性の感染を発表。寄居署内の本部留置施設に移送したという。留置者の感染者は埼玉県内で3人目。(埼玉新聞 20.1.7 21:49報道)
1月15日 神奈川県警戸部署 留置されている成人男性が15日に微熱があったため検査したところ陽性が判明。感染経路は分かっていないが、この男性を取り調べた捜査員が14日に感染したことが確認されている。(テレ朝news 21.1.15 18:53報道)
1月15日 千葉県警君津署 20代男性容疑者が逮捕された14日に微熱があったため検査し、15日、陽性と判明した。(千葉日報21.1.19 05:00報道)
1月30日 京都府警中京署 20代男性被留置者1名の感染を発表。28日に微熱があり、29日にPCR検査を受けて感染が判明した。コロナ感染者らを隔離するために設けられた京都市伏見区の留置施設に移送されたという(京都新聞21.1.31 8:00報道)
1月31日 京都府警東山署 留置中の20代の男性の感染を発表。釈放され、自宅療養となったという。(京都新聞21.1.31 21:56報道)
2月3,4日 神奈川県警戸部署 2月3日に1名の被留置者の感染を確認し、翌日に新たに20代男性の被留置者1名の感染確認を発表。前者と同部屋に留置されていたためにPCR検査を受けて感染が判明した。無症状だという。(神奈川新聞21.2.4 20:23報道)
3月21日-26日 静岡県警 静岡中央警察署 3月21日から26日にかけ、静岡中央警察署に勤務する職員8名と同警察署に収容されている被留置者3名の感染が判明(静岡県警HP)。21日に2名の警察官の感染が明らかになり(gooニュース21.3.23 20:48報道)、その後も感染判明が続き、25日に静岡市からクラスターとして認定された(静岡県警HP)。被留置者の自殺防止などのため、留置場内ではマスクを着用していなかったという。市は、無症状感染の留置人から看守係などの署員や別の被留置者に感染が拡大した可能性が高いとみているとのこと(静岡新聞21.3.26報道)。今回のクラスターを受け、静岡県内各警察署で、留置所内でのマスクの着用を始めたという(静岡テレビ21.3.29報道)。
3月24日-25日 静岡県警島田警察署 3月24日から25日にかけ、島田警察署に勤務する職員2名と同警察署に収容されている被留置者1名の感染が確認された。(静岡県警HP)
4月4日 茨城県警日立署 20代の男性容疑者の感染を発表。喉の痛みや発熱などの症状があったため医療機関を受診、抗原検査で陽性が確認された(茨城新聞21.4.4報道)。その後、この男性容疑者と接触のあった水戸署刑事1課の巡査部長の感染が同月6日に(茨城新聞 21.4.6 20:49報道)、水戸署地域課の男性巡査の感染が8日に発表された(茨城新聞21.4.8 21:04報道)。
4月17日 福岡県筑後地方の警察署 勾留されていた男性1名の感染を発表。取り調べを担当していた捜査員の感染が判明したた、PCR検査を受けて感染が判明した。取り調べ中は互いにマスクをしていたという。福岡県で勾留中の容疑者の感染が確認されたのは初めて。(読売新聞21.4.18 10:58報道)
4月22日 大阪府警 阿倍野署 阿倍野署内で勾留されている複数人がのどの痛みなどを訴えたため、21日に一斉にPCR検査を実施したところ、20代から50代の容疑者4人の感染が判明。(NHK NEWS WEB21.4.22 19:12報道)
5月13日 北海道警 白石警察署 5月7日と9日にそれぞれ1名ずつ警察官の感染が確認され、13日までにさらに警察官5人と留置施設に収容されていた容疑者1人の感染が判明し、クラスター認定された。その後も職員3人の感染が確認されている。(NHK NEWS WEB21.5.13 17:58報道, 北海道警察HP ※2021.5.16閲覧)
5月20日 岡山県警 本部留置場 勾留中の1人の感染を発表。(山陽新聞21.5.20 20:14更新)
5月20日 栃木県警鹿沼署内 県警留置管理課鹿沼分室 5月18日に逮捕された女性容疑者が留置の際に味覚障害の症状を訴えたため、医療機関を受診し、検査で陽性が確認された。(下野新聞21.5.21 9:33報道)
5月21日 栃木県警 那須塩原署 留置されている20代男性容疑者1名の感染を発表。逮捕された18日の前に別の陽性者と接触していたことが20日判明、21日の検査で感染が判明した。症状はなく、同施設で留置を続けるとのこと。(下野新聞21.5.22 8:50報道)
5月22日 長野県警 上田署 留置されていた10代男性が15日に発熱し、21日にPCR検査を受けて陽性と判明。濃厚接触者である上田署の男性警官も18日に倦怠感が現れ、20日に医療機関を受診して21日に陽性が判明した。警察官の発症が判明したため10代男性にもPCR検査を実施したとのこと。上田署に勾留されていた別の男性の初公判が21日に予定されていたが、延期されたという。(信濃毎日新聞21.5.23 6:02報道)
5月22日 群馬県警 高崎署 留置中の70代男性の感染を発表。県警の留置施設での感染は初めて。(読売新聞21.5.23 10:29報道)
5月24日 高知県警 高知東署 男性1名の感染を発表。男性は22日に逮捕されたが、留置される際に喉の痛みを訴えており、同日に医療機関を受診して陽性が確認された。(毎日新聞21.5.25地方版)
5月24~25、28日 静岡県警 細江署 5月24日から25日にかけ、職員2名と被留置者1名の感染が確認され、28日にも被留置者1名の感染が確認された。(静岡県警HP ※2021.5.31閲覧)
6月11日 山形県警 米沢署 県外で逮捕された男性容疑者1名の感染を発表。前日に味覚異常などを訴えたために医療機関を受診、PCR検査で陽性が確認された。(毎日新聞21.6.12地方版)
7月14日 栃木県警 逮捕した男性の新型コロナウイルス感染が判明したため、釈放。逮捕時に味覚障害を訴えたことからPCR検査を実施、陽性が判明したという。(下野新聞21.7.15 10:03報道
7月14日 千葉県警 市川署 署員3名と被留置者2名のクラスター発生を発表。県内初となる警察署でのクラスター。さらに同署員1名と被留置者8名が陽性になっているという。(千葉日報21.7.14 21:25報道
7月21日 茨城県警 つくば署 逮捕後につくば署に留置されていた20代女性の感染を発表。逮捕時に女性から知人が感染したと申し出があり、感染が判明したという。(東京新聞21.7.21 22:39報道
7月31日 京都府警 北署 留置中の男性3名の感染を発表。3名は伏見留置センターに移送されたという。(京都新聞21.7.31 22:29報道
8月4日 群馬県警 前橋署 留置施設に留置していた50代男性の感染を発表。(朝日新聞21.8.5 10:30報道
8月5日 群馬県警 本部留置場 留置している男性1名の陽性が判明。(上毛新聞21.8.5
8月7日 福岡県警 中央署 8月7日までに、中央警察署の留置施設で職員3名と留置されていた12名の感染が確認された(九州朝日放送21.8.7 22:47報道)。重症者はいないという。(毎日新聞21.8.8福岡版)
8月10日 長野県警 須坂署 留置中の男性1名の感染を発表。8日に発熱があったため検査し、陽性と判明。症状は軽く、県内の留置施設で隔離された。(長野放送21.8.10 19:36報道
8月11日 栃木県警 下野署 8月10日に逮捕し、下野署に留置していた男性1名の陽性が判明。逮捕された後に頭痛や悪寒の症状を訴えたため医療機関で抗原検査を受け、陽性と判明した。(下野新聞21.8.16 8:16報道
8月14~20日 京都府警 伏見留置センター 被収容者2名の感染が判明。7月30日に北署で留置中に感染が判明した収容者の濃厚接触者として同センターに移送されていたところ、8月12~13日に発熱の症状が出て、14日に感染が確認されたという(京都新聞21.8.15 11:06報道)。その後も感染は拡大し、20日の時点で、被収容者の感染者は6名、警察官4名となった(京都新聞21.8.20 22:39)。
8月17~29日 茨城県警 竜ケ崎署 留置されている20代男性の感染を発表(東京新聞21.8.17 21:02報道)。21日には被留置者の感染者は7名となり(毎日新聞21.8.22 茨城)、27日には職員1名の感染が確認され、県は、クラスターが発生した可能性が高いとした(東京新聞21.8.27 21:23)。29日にさらに被留置者1名の感染も確認された(東京新聞21.8.29 19:55)。
8月17~23日 栃木県警 下野署 8月17~23日の間に、被留置者6名の感染が確認され、クラスターと判断された。18日に感染が確認された3人は5月下旬~8月上旬の逮捕後から(下野新聞21.8.20 9:45)、23日に確認された2人は5月の逮捕後から、それぞれ単独で留置されており、感染経路は不明という(下野新聞21.8.25 5:00)。
8月18日 岐阜県警 岐阜羽島警察署 被留置者男性が頭が痛いと体調不良を訴えたため医療機関で受診、抗原検査を受けて感染が確認された。逃亡や証拠隠滅などの恐れがないと岐阜地検が判断し、男性は釈放された。(東海テレビ21.8.19 21:15)
8月21日 京都府警 中京署 8月21日、被収容者6名の感染を発表。同署の被収容者の感染は計8名になった(京都新聞21.8.21 22:02)。
8月24~26日 兵庫県警 尼崎北署 24日に被収容者1名が体調不良を訴え、PCR検査を実施したところ、陽性が判明。被収容者全員の検査をしたところ、ほか7名の感染も判明。留置管理業務に当たっていた署員4名の感染も判明した。(神戸新聞21.8.26 18:06)。
8月27日~9月25日 千葉県警千葉中央署 8月27日に被収容者1名、30日には被収容者4名の感染が判明した。その後、さらに1名、拘置所に移送された1名の被収容者の感染も確認された。千葉県内2例目の警察署クラスター(千葉日報21.9.3 5:00)。一部は同じ居室の利用者だったという(福井新聞21.9.4 19:55)。9月12日の時点で、感染者は計12名(千葉日報21.9.12 17:52)。16日に新たに収容者2名の感染が判明して合計14名に(千葉日報21.9.16 16:16)、20日に新たに収容者5名の感染が判明して合計19名に(千葉日報21.9.20 17:42)、25日に収容者1名の感染が判明して合計20名になった(東京新聞21.9.25 18:28)。
8月29日 愛知県警 豊橋署 留置管理業務に当たっていた2名の警察官と、被収容者9名の感染を発表(福井新聞21.8.29 17:20)。
9月6日 茨城県警 牛久署 被留置者1名の感染を発表(茨城新聞21.9.6)。
9月15日 新潟県警 新発田署 留置施設にいた1名が9月14日に発熱、検査を受けて感染が確認された。新潟県内の警察の留置場で感染者が出るのは初めて(BSN新潟放送21.9.16 19:28)。
9月23日 群馬県警 沼田署 留置している20代男性の陽性が判明したと発表(上毛新聞21.9.23朝)。
9月24日 埼玉県警 深谷署 収容者7名の感染が9月24日に判明。7名は同じフロアに収容され、うち3名は同部屋で、全員マスクを着用していたという(東京新聞21.9.25 17:25)。さらに、28日、同じフロアに収容されていた2名の感染が発表された(東京新聞21.9.28 18:07)。
10月1日栃木県警留置管理課9月下旬に逮捕した留置者2名の陽性を発表。(とちぎテレビ21.10.2 9:01報道)