日比谷図書文化館での写真展にご来場いただいた皆さんにアンケート形式で感想をうかがいました。その一部をご紹介します。

感想 ―刑務所の「いま」を見て―

自分とここにいる方々との違いは何だろうという思いが起った。(40代・女性)

広く市民に刑務所や行刑の実情を知ってもらうこと(中略)に向けた具体的アプローチとしては高く評価するとともに敬意を表します。(60代・男性)

僕が住んでた部の寮よりも部屋がキレイでした。(30代・男性)

お金がなくて医療を受けられない人がいる現代、犯罪をおかした人が立派な医療刑務所に入れるなんて不条理だ。(50代・女性)

こういうプロジェクトが出来たこと自体がびっくりです。(50代・女性)

私、私たちが暮らしている社会の中に、こういった環境があることを知ってはいたが、写真によりより実感が湧いた。(20代・女性)

映画で見た修道院の暮らしのように、規律に従い、静謐な姿が見えました。撮影された方たちは、彼らの姿をこの写真のように感じられたんですね。(40代・女性)

刑務所という閉ざされた世界のほんの断片だが、そこに人が生活しているのだというにおいがじんわりと伝わる。人の居ない雑居房のすりきれそうな畳に、そこに暮らす人たちを想像する。(50代・女性)

いくつかの刑務所や少年院の内部を見学したことがあるのですが、受刑者の日常がそのまま映し出されている写真は新鮮でした。(30代・女性)

刑務所のきれいな写真、もっと見たい。(60代・男性)

時が止まっているように感じ、出所后世の中の変化についていけるのか心配になった。(30代・女性)

撮影に制約の多いところを毎日の様子の伝わる写真を撮ってくださってありがとうございます。手や足、髪などから感情を読みとります。(男性)

「見た目はふつうの人たちなんだな」と思った。自分のその思考に、偏見が表れていると気付いた。(20代・男性)

いい写真ですね。学生さんたちが、刑務所の中で生きている人間の姿を切り撮っていて、あたたかなまなざしを感じました。受刑者が撮った写真展が実現されることを望みます。(60代・男性)

まだ若いであろう学生さんが撮る刑務所という企画が面白かったです。全く覗き見たことがない世界であることに改めて気付きました。(40代)

それぞれの写真にキャプションがないお陰で「知らない」という事に向き合うコトができました。(60代・男性)

写真だけを見ると、職人の工場の様でした。(40代・男性)

写っている人は皆、普通の工場で働く人のように見えるけれど、警官がそばにいたり、顔にモザイクがかけられていたりすることで受刑者だと再認識を繰り返すことが不思議な気持になりました。(20代・女性)

写真家のタマゴとはいえ、専門家がきちんととった写真で刑務所の様子が世に出ることの意味は大きいと思う。(50代・男性)

とても良い取り組み、司法問題を議論できる材料として良質のものです。(50代・女性)

基本は「罪を憎んで人を憎まず」という事だと思っています。再犯率の高さは、私たち社会全体で考えなければいけない事だと思います。(40代・男性)