令和7年5月30日(金)袴田ひで子さんと面会した経緯等に関する質疑について

令和7年5月30日(金)法務大臣閣議後記者会見の概要

袴田ひで子さんと面会した経緯等に関する質疑について

【記者】
 大臣は昨日、袴田巖さんの姉ひで子さんと国会内で面会し、謝罪されました。謝罪に至った経緯や、その趣旨について詳しく教えてください。
 また、検事総長に対して、同様に対面での謝罪を促すお考えはおありでしょうか。

【大臣】
 昨日、袴田ひで子さんにお目にかかりました。鈴木宗男参議院議員からお声がけをいただき、昨日の午後、鈴木議員の議員会館の事務所にて面会をさせていただきました。
 私もこれまでも様々な場所で申し上げておりますが、特に袴田巖さんにおかれましては、その死刑判決確定から43年以上と、極めて長い間にわたって、大変不安定な状況に身を置くこととなったということ、さらには極めて時間がかかったということで、御家族であられるひで子さんにおかれましても、大変に様々な御苦労があったことと私は考えております。そういった中にありまして、これまでも静岡の検事正等々からもお詫びを申し上げているところでありますけれども、私は法務大臣として、そこについてはお詫びを申し上げると、そんな思いで昨日はお詫びを心からさせていただいたところです。
 まさにそうした極めて長い時間、人生のかなり大半な時間ということでもありますし、そういった非常に不安定な状況ということで、私どもとして、しっかり謝罪をしなければいけない、そういった思いで行ったところです。
 ひで子さんにおかれましては、本日の法制審議会の方にも御出席をいただいて、御意見を承るということもございます。そうした場でも、そうした関係者の方でございますので、様々な御意見をいただきたい、そういったことも併せて申し上げました。
 検事総長に対してということでありますが、これは個々の事件の対応ということにも関わりますし、法務大臣という立場で、そうしたことについて申し上げることは控えさせていただきたいと思っています。

【記者】
 先ほど袴田さんの関係で、お会いされた趣旨、御説明いただいたんですけれども、どういう言葉をお伝えになったかっていうのを改めて教えていただけますか。

【大臣】
 その場におきましては、私からは、やはり非常に長い時間、これは袴田巖さんについてもそうでございますし、同時に御家族であられますひで子さんにとっても、そこは同様だと思いますが、死刑確定から非常に長い、43年以上という時間を、大変不安な、そしてつらい状況で過ごすこととなってしまったということ、そのことについて、法務大臣の立場からもしっかりと是非お詫びをさせていただきたいということで、改めて、心からお詫びをさせていただきました。
 同時にこれまで様々な大変な御苦労があったと思いますので、そういったことについても、改めてお詫びと、そして敬意を表させていただきました。同時にそうした御経験も踏まえて、本日は法制審議会も行われますので、そこで御意見をいただくことを我々としては大変大事なことだと思っている、そういったことをお伝えさせていただきました。