平成28年8月3日(水)

死刑制度に関する質疑について

【記者】
死刑執行と死刑制度について質問させてください。裁判員裁判が導入されて,一般市民が死刑の判断に携わるようにもなりました。その後,裁判員裁判で死刑が言い渡された受刑者の死刑の執行もありました。裁判員経験者からは,情報公開が足りず,死刑の実情や死刑囚の状況があまりよく分からないと,心理的負担が大きいという声もあります。死刑制度と情報公開について,何かお考えがありましたらお聞かせください。
【大臣】
死刑の執行については,人の命を断つ極めて重大な刑罰だという側面があると思いますので,慎重な態度で臨む必要があると思いますが,法務大臣として,やはり裁判所の判断を尊重しながら,法の定めるところに従って,慎重かつ厳正に対処すべきだと考えています。制度面については,多数の者に対する殺人とか,強盗殺人のような凶悪犯罪がいまだ跡を絶たないという状況もありますから,その罪責が著しく凶悪な犯罪を犯した者については,死刑を科することはやむを得ないのではないかと,だから私は死刑を廃止することは適当ではない,そのように考えています。また,情報公開の話については,平成19年12月の執行から,死刑を執行した日に,執行を受けた者の氏名,生年月日,犯罪事実,執行場所を公表しているということであります。死刑執行が適正に行われていることの国民の理解を得るという点では,可能な範囲で情報の公開の必要はあるのではないかと思います。